What Are You Doing In This Confusion / fresh!

火曜日に青山月見ル君想フの『話梅鹿(Prune Deer) *New Bicycle Trip*2018 in Tokyo』で話梅鹿の対バンの一つだったfresh!のアルバム。もちろんこの夜のイベントのお目当ては香港から来日した話梅鹿だったのですが、トリを務めたfresh!の超絶技巧には完全に魂を持って行かれてしまいました。で、帰宅して早々、ネットで見つけて購入した次第です。

ライブでは、いきなりギターの二人とベースがタッピングで曲展開をドライブしていったかと思えば、激しい高音サックスが切り込んできたりと、「ポストロックっていうかこれ、完全にプログレでいいんじゃないノ?」と眼の前で展開されている音に圧倒されっぱなしだったのですが、ちょっと調べてみたらこのアルバムが発売された2012年当時、ディスクユニオンも「技巧派超絶プログレバンド「Fresh!」遂に初の全国流通盤リリース!!」と謳っていたようですし、ディスクユニオンがプログレというのであればプログレでいいんじゃないか、と(爆)。

ライブを聴いたときは、すっごくイタリアっぽい、――感じたのですが、その印象は、こうしてアルバムを聴き通したあとも変わっていません。もう一度ディスクユニオンのページから引用すると、

プログレッシブなサウンドを軸にダークでどこかへ沸点を求めるが、またその中から沸点が次々発生し、発火する花火のような、予測不能の音の連鎖の快感に身悶えする、このメンバーさからこそ成し得たポストをさらにコウシンする最新鋭現代アヴァンロック。

「ダーク」というのはOsannaやIl Balletto Di Bronzoを彷彿とさせるというか、そんな感じなのですが、サックスの鋭い切り込みはYochk’o Sefferっぽくもあったりして、「最新鋭現代アヴァンロック」という、判ったような判らないような形容からちょっと離れて聴いて見れば、鼻息も荒く昔のユーロ・プログレにどっぷりハマったことのある自分のようなロートルであれば必ず満足できること請け合いという逸品といえるのではないでしょうか。

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ちなみに日本のプログレだと、Happy Familyや高円寺百景(特に『Angherr Shisspa』)とかを好きな人だったら絶対に気に入ると思います。とにかくひたすら騒々しい、それでいて耳を突いてくる音のひとつひとつは完璧に細分されていて、聴けば聴くほどキモチよくなってくるというあたりは、“このテ”の激しいプログレで脳内麻薬をドハドハ放出できる好事家にはタマらないのではないかと。

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『話梅鹿(Prune Deer) *New Bicycle Trip*2018 in Tokyo』のライブで演奏した曲の一つに、一瞬のタメを要所要所で繰り返して、そのたびに観客から「ちょうなんぼぉー!」という声が上がっていたやつがあったのですが、そのたびに「??」と感じていたものの、このアルバムを聴いてその謎が解けました。最後に収録されている「北の長男坊」というのがソレに違いなく、果たして収録曲にかけ声は入っていませんでしたが、あの“お約束”はどのような経緯で始めることになったのかちょっと謎です(苦笑)。また大ベテランバンドらしい壮絶なプレイとともに、ファンサービスのMCがめっぽう面白かったのも強烈な印象を残しました。動静緩急で流麗な曲展開に彩りをつけて聴く者を魅了する話梅鹿とはまったく異なる、とにかく超絶技巧で押して押して押しまくる曲調は完全に聞く者を選ぶものの、個人的には大満足。このアルバムがリリースされた2012年にはまったくのノーマークでしたが、こうして出遭うことができたあの夜のライブに感謝であります。

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最後に一言。このジャケ、遠目に見ると、GONGっぽいというか、アレンっぽというか、このアルバムの想像しい雰囲気をよく現していると思います。超オススメ。

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話梅鹿(Prune Deer) *New Bicycle Trip*2018 in Tokyo@青山月見ル君想フ

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