Olympus E-M1Xは素晴らしいカメラだけれど、自分には――という話(LUMIX G9との比較)

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最近購入したE-M1Xをこの一週間、集中して使っています。とはいっても朝未きの猫撮りばかりなのですが、暗所でのAF性能など、G9と比較しても優れているところがあることは確認できました。

まず気になる手振れ補正ですが、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0を装填したときの性能は圧倒的で、広角側12mmで遠景を撮影するのであれば、手持ち8秒でも手振れしません。これはG9使いにとっては驚異的なこと。G9にLEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mmだと広角側としても自分の場合2秒強がせいぜいで、3秒では手振れしてしまう。もっともG9でも12-1003秒超はいけるものの、5秒超はG9にとってはまず不可能なことで、この超強力な手振れ補正を第一に考えるのであれば、E-M1Xは確実に「買い」だと思います。

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他にG9との比較でE-M1Xの優れている点としては、電子シャッターでフラッシュが使えることでしょうか。SSは1/50に固定されてしまうのですが、これは非常に嬉しい。手持ちのGODOXのフラッシュはもちろん問題なく使えました。しかしSONYとは違って、ISO AUTOで自動的に調整してくれることはなく、AUTOの設定でフラッシュを使うとISO200に固定されてしまうところはLUMIXと同じ。

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出てくる画ですが、高感度においてはISO12800でも自分のような使い方だとG9と同様問題なく使えます。しかし注意点としては、ISO3200以上を使用する場合、露出を落とさないこと。むしろ積極的に露出をプラスにふって撮影しておき(結果的にISOは跳ね上がりますが)、撮影後にLRで調整した方が暗部のディテールも保たれた画がまとまります。

そしてE-M1Xで一番気に入っているのが、暗所でも普通にAFが使える点。G9だとまずピントが合わないだろうという真っ暗なシチュエーションでもかすかな光があれば普通にAFが使えてしまう。「AF低輝度限界-6EV」の仕様は伊達じゃない。個人的にはα7sよりも暗所でのAFはうまく動作しているように感じました。もっとも真っ暗過ぎるところでAFがまったく効かなくなってしまうのはG9と変わらず。このあたりは明るいNOCTICRONを使っても同じでした。

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しかし色々と使ってみると「??」と感じる部分も多々ありました。この点について簡単にまとめておきます。

  • ISO AUTOだとISO6400までしか設定できない
    G9だとISO12800まで設定できるのですが、E-M1XではISO6400までしか使えません。おそらくですが、超強力な手振れ補正機能ゆえに、ISO6400より先を使うことはまずないだろうというOlympusなりの考えなのでしょう。しかしISO8000, 10000, 12800でも、露出を上げて撮影するという「作法」を守ればディテールが保たれた画を残すことができるので、この仕様はちょっと不便に感じました。自分の撮り方だとISO6400より上をMFTでも普通に使うので、6400以上を使うときはいちいち8000, 10000, 12800と設定しなければいけないのは非常に面倒臭い。
  • WBが暴れる
    暗所撮影ばかりをしていたので気がつかなかったのですが、日中の明るいところではけっこうAUTO WBが安定しません。赤いものが多いと赤すぎる画に、青が多いと青すぎる――一昔のカメラではけっこう普通に見られた振る舞いですが、SONYとLUMIXをメインにしているここ数年の間はあまり見かけない現象でした。とくにG9をはじめとする最近のLUMIXカメラのAUTO WBは優秀で、色を基本的にいじらない自分としては、このE-M1XのAUTO WBにはちょっと戸惑っています。おそらくですが、E-M1Xの場合、WBも積極的にマニュアルで調整・設定していくプロの使い方を想定してつくられているのではないかと。
  • 露出が暴れる
    ESPで露出を合わせると、けっこうハイキー気味に写ってしまいます。G9でもSONYのα7シリーズでもマイナス補正して撮っていた自分ですが、E-M1Xでは-1でも足りないくらいのときが度々。黄色い花などを撮ると顕著なのですが、色が飛んでしまったかな、と思うくらい際どい露出で「攻めて」くる。もっともLRでヒストグラムを確認すると辛うじて色飛びはしていないので、いちおう全体の画が破綻しないよう考えてはいるのでしょうが、このあたりもLUMIXやSONY α7シリーズとは振る舞いがかなり異なるので戸惑ってます。
  • 縦位置ボタンの弊害
    実は今これが一番困っています。自分の持ち方だと、どうもレンズを支える左手の小指で縦位置のシャッターを半押ししてしまうらしく、背面のOKボタンやMENUボタンを押してもまったく反応しない、ということが頻繁にあります。また背面液晶を見ながらOKボタンを押してLVスーパーコンパネで設定を変更しようとすると、今度は右手の腹でシャッターボタンを押していることが度々あり、うまく動作しない。自分の場合、根本的にこのカメラの持ち方を変えないといけないようで、このあたりが今後の課題でしょうか。

一週間ほど使ってみた印象としては、自分のようなアマ向けのカメラではなく、積極的に設定を追い込んで使うプロやハイアマチュア向けのフラッグシップ、――という感じでしょうか。背面液晶を見ながらアバウトに撮影しても、手振れ補正がアシストしてブレのない素晴らしい画をたたき出す、――みたいな先入観を持ってしまいますがさにあらず。かなり癖のあるカメラだと思います。少なくとも自分のようなアマチュアが手を出すのであれば、G9やS1と違って相当な覚悟が必要なのでは、と感じました。

実は上に述べた「縦位置ボタンの弊害」にここ数日かなり悩まされてい、果たして自分にこのカメラを使い続ける資格があるのか――と自問自答している日々を過ごしています(爆)。E-M1Xに比較すると、G9は本当に使いやすいカメラだと感じます。

以上、簡単ながら一週間ほど使ってみた印象をまとめてみました。

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