S1をはじめとするLUMIXでオールドレンズを使う時の注意点(SONY α7シリーズとの比較において)

自分のようにSONY α7シリーズをオールドレンズの母艦に使っていた人がS1に移行して戸惑うことを簡単にまとめてみました。これも某所にコメントしたことを長い文章に起こしてみただけなのですが、あまり言及している人を見かけないので参考になれば。

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SONY α7シリーズには右後ろに露出補正ダイアルが固定されているのに対して、S1やG9には 露出補正に特化した物理ダイヤルはありません(GX7MKIIIにはあります。しかしこれも実はS1やG9と同じなのですが、この点についてはひとまず割愛)。なので、この右後ろの物理ダイヤルに様々な機能を割り当てることになるのですが、自分はSONY α7シリーズと同じく露出補正に設定しています。しかし、実はこれがなかなかの曲者。

SONY α7シリーズにオールドレンズをマウントした場合、前後ダイアルはモードによって動作が異なります。「ダイアルの設定」では前と後ろに「シャッター」と「絞り」が設定できるのですが、

  • Pモード: 前後とも無効。
  • Sモード: SS
  • Mモード: SSのみ変更可。
  • Aモード: 前後とも無効。

考えてみれば当然の話で、オールドレンズでは、絞りはレンズ側についていますから、A、M、Pモードで絞りが設定できる筈もありません。つまり、SONY α7シリーズにオールドレンズをマウントした場合、ボディ側で調整できるのは 1)SS、2) 露出のみとなります(実はもう一つあるのですが、これについては後述)。

さて、翻ってLUMIX S1やG9ではこれがどうなるか。両カメラともに、SONY α7シリーズのように露出補正に特化した物理ダイアルはありません。そこで上にも述べた通り、自分は後ろダイアルを露出補正に設定しているのですが、これがオールドレンズをマウントするとS1やG9では無効になってしまうのです。これが大問題。

なぜ問題かというと、露出補正を行うことで、ISOを調整していたのにそれができなくなってしまうのです。普通はISOオートに設定しておけば、物理ダイアルで露出補正を行うことによってISOは自動的に最適値になるよう調整される筈なのですが、S1やG9でオールドレンズをマウントするとそれができなくなる。

ちなみにS1やG9でも電子接点のある純正レンズであれば、Sモードの時には後ろダイアルで露出補正ができます。Mモードのときは、設定にもよりますが、前後ダイアルで調整できるのは絞りとSSとなり、露出補正は効かなくなる。

では、Sモードにして、前ダイアルでSSを調整すればいいのではないか。なぜなら露出補正は後ろダイアルで可能なんだろう? ――と思うでしょうが、そう簡単にはいかないのがLUMIS S1やG9の厄介なところ。

さて、上述しましたが、ISOオートに設定しておけば、通常は露出補正によってISOは変化します。マイナスに(暗く)すれば、ISOは下がり、プラスに(明るく)すればISOは上がっていく。しかしS1やG9では、ISOオートに設定しておくと、SSがなぜか1/125に固定されてしまうのです(Sモード以外)。

お判りでしょうか? Sモードだと露出補正ができない。そしてSモード以外だと、今度はSSが1/125に固定されてしまう。例えば50mmのオールドレンズに、1/125だと、普通はちょっと速すぎると感じるのではないでしょうか? ましてはS1にしろG9にしろ、強力なボディ内手振れ補正機能があるのですから、要所要所でSSを意識しながら、この手振れ補正機能を有効に使いたいと考えるのが普通でしょう。

もちろん露出補正の代わりに手動でISOを設定していく方法もあります。しかしこれは面倒臭いので、自分としてはできる限り採用したくない。高ISOにも融通が効くS1であれば尚更でしょう。

ちなみにSONY α7シリーズにオールドレンズをマウントした場合、SSはデフォルトで1/60に固定されます。最新機種ではこれを設定できるようなのですが、実はLUMIX にもこの機能があります。

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それが写真のもので、順番に説明していきましょう。まずオールドレンズをマウントして電源を入れると、このように焦点距離の設定をうながすメッセージが出ます。ここではCONTAX Planer 50mm F1.4をマウントしているので50mmに。

ここで50mmに設定したのだから、最低SSは1/50、あるいはもう少し余裕を持たせてSONYα7シリーズのように1/60あたりにしてもらいたいところですよね? しかしそうはいかない。LUMIXは頑なに1/125に設定してくる。

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そこでもう一つ、手動で設定する必要があるのが「下限シャッター速度」。ここで1/50なり1/60に設定して、ようやくオールドレンズをマウントしたS1をスナップ用に使うことができるようになるというわけ。

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なので、LUMIX S1やG9にオールドレンズをマウントして使う場合には、焦点距離の設定とともに「下限シャッター速度」の設定もお忘れなく、という話でした。参考になれば幸いです。

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