Yawai Mawlin-ヤワイ・モーリン- live in Tokyo@青山月見ル君想フ

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もう二ヶ月以上前のイベントになってしまうのですが、このブログの更新をサボっていた四月中に、青山月見ル君想フに開催された「台湾原住民タイヤル族の新世代歌手」ことヤワイ・モーリンのライブを観に行ってきました。

台湾原住民の歌手といえば、自分の世代だとエニグマがフィーチャーしたことによって一躍その存在が世界に知られることとなった郭秀男の印象が強いのですが、この夜のライブで歌手として登場したヤワイ・モーリンは青山月見ル君想フのアピールに“新世代歌手”とある通り、台湾原住民の歌といった固着したイメージを軽く超えた楽曲とその唄いっぷりに圧倒された次第です。

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まずもって驚いたのが、ステージに登場したバックメンバーに「あれ? 見たことあるぞ」という面子がズラリズラリと揃っていたことでありまして、ギターはリッケンバッカーでこそないものの、その容貌は紛れもなく、昨年の十一月に来日した柯泯薰のライブで圧倒的な蠱惑的なフレーズと圧倒的なパフォーマンスを魅せてくれた大偉こと劉哲麟ではありませんか。つまり今回のライブを支えるのは、柯泯薰のバッグバンドというわけで、これはもう、期待がいやが上にも膨らみます。

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曲順は、来日前にリリースされたアルバム『Swasieq』を踏襲しただったはずで、冒頭の「Rgyax」からちょっと鼻にかかったようなハスキーな歌唱法が印象的な彼女の声と、原住民の歌詞によってスムーズに展開していく曲風はあっさりと聴けてしまうものの、サビへと向かっていくドラマチックな曲展開が素晴らしい。動静・緩急の付け具合はあっさりと、それでいて自然の効果音をさりげなく用いた軽やかなメロディはまさに“新世代”を具現するもので、原住民語の長い語りから、民族音楽フウの癖のある曲調を軽快なポップスへと昇華させた「Qutux Byacing Ru Qutux Wagi」など、アルバムの印象通りにスマートに進行するパフォーマンスは大変に気持ちよかったです。

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MCでは拙いながらも一所懸命に日本語でこなしてみせた彼女の可愛らしさも格別で、また大偉をはじめとするバンドの演奏も期待通り。このけっして大きく前に出ることなく、しっかりと彼女の歌声の魅力を最大限に引き出そうと務めた演奏は素晴らしいの一言。柯泯薰のパフォーマンスではときに幻想的で激しい演奏も聴かせてくれた大偉のギターも、ポップス調の今回の楽曲群においては控えめながに感じられたとはいえ、このバランスが何よりも心地よく、最後までまったく飽きさせることとなく期待以上の演奏と歌に大満足の一夜でありました。

体調もあってここ最近はライブを観に行くのを控えめにしているのですが、また興味深い台湾のアーティストが来日したおりには是非ともまた都内に足を運んでみたいと思っています。おしまい。

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