SYNTH GUMI 04(from TAIWAN)JAPAN TOUR@吉祥寺NEPO

これまた更新をサボっていた少し前のことになってしまうのですが、6月18日に吉祥寺NEPOでのイベント『SYNTH GUMI 04(from TAIWAN)JAPAN TOUR』を観に行ってきたのでその感想をまとめておきます。

吉祥寺NEPOは今年になって井の頭公園のすぐそばにオープンした新しいハコで、大宮は宮原ヒソミネの系列店。抜群の音の良さとプロジェクターをフル活用したVJを堪能できるところがお気に入り。

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この夜の共演は順番にilyons、Hello1103、Taro Aiko(ENDON / M.A.S.F.)で、トリを務めたのがお目当てのSYNTH GUMI 04でした。ちょっと面白かったのが、最初のilyonsのときの客は女性ばかりで、おそらくこのとき男性客は自分だけだったのではないか(爆)。しかし演奏が進むにつれて客層が入れ替わっていき、最後のSYNTH GUMI 04の演奏が始まるときには立ち見客のほとんどすべてが男性ばかりになっていたこと。

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まあ、その理由については写真を見ていただければ大方の察しはつくのではないかと思うのですが(苦笑)――ともあれ、まずはSYNTH GUMI 04というユニットの紹介から。

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SYNTH GUMI 04は、友人のMADがプロデュースした台湾高雄の四人組で、楽器をまったく知らない素人の女の子にモジュラーシンセの使い方を一から仕込んで結成されたユニット(だいたいこんな説明で合ってると思う)。

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ilyonsこと『I love you Orchestra “Noise Style”』はNEPOの立ち上げでもイニシアティヴをとった一人である白水悠のバンドで、この日は“Noise Style“で緊張感溢れる即興(?)ノイズ・ミュージックに初見の自分もすっかり魅了されてしまいました。このあとから徐々に立ち見の客で会場は溢れ始めたのですが、彼らのお目当ては次のHello1103だった様子。

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アンビエントの聖地ヒソミネをはじめ多くのハコで観客を沸かせる二人の圧倒的なパフォーマンスに観客は湧きっぱなしで、ロートルの自分はちょっとここで疲れてしまった(爆)。のっけからクライマックスめくファンファーレで始まり、そのボルテージがまったく途切れることなく最後まで繰り広げられる音世界と映像美は圧巻の一言で、こりゃあヤングがドップリと浸かってしまうのも納得だナ、とロートルの自分は感心至極。

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休憩をはさんでのTaro Aiko(ENDON / M.A.S.F.)のパフォーマンスは一転して、モジュラーシンセによる精緻なノイズ音を一つ一つ積み重ねていくという職人芸にも通じる演奏で、個人的にはかなり好みでした。派手さこそないけれど、Hello1103の爆音攻勢で疲れた頭を落ち着かせるのにはかなり良い感じの音でした。

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そしていよいよSYNTH GUMI 04の登場となったのですが、メンバーのSeverが日本語で挨拶をすると、まるで地下アイドルのライブのごとく客席からは「うおおッ!」という男衆の胴間声が響き渡るという有様で、こうした場にマッタク慣れていない自分は客席左側の隅っこでおとなしくしていた次第。

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自分は基本的に演奏中は移動しない主義なので、写真はSeverのものばかりになってしまいました。実をいうと、事前にyoutubeで彼女たちの演奏を見たところ、四人が横一列に並んでモジュラーシンセをいじっている感じだったので、客席真ん中に待機していればよく見えるだろうと思い、一番手のilyonsから客席後方の真ん中にずっと座っていたのですが、機材が並べられたところで二組が相対するような並び方で演奏することをはじめて知り、慌てて客席を移動して左側のやや前列を確保した次第です。

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音自体はMADがプロデュースをしているとはいえ、梁香や楊鐘のようなシリアスな感じではなく、「アイドル」っぽさを前面に出したシンセ・ポップス。

楊鐘 Yang Zhong@藤沢GIGS “Sounds Of Fujisawa vol.142”

梁香 Fragrance Liang Live @ shibuya PLUG

モジュラーシンセという一見すると地味な演奏を強いられる楽器でいかに「魅せる」パフォーマンスを披露するかというのはなかなかに難しいところではないかと思うのですが、どこか拙さを感じられる彼女たちのモジュラーシンセを操る所作を「見守っている」ような感覚はなかなかに面白く、また写真の通りにNEPOというハコならではのド派手なVJも相まって、観客席のほとんどを占める男衆の熱狂と熱量は相当なものでした。

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アンコールも一曲披露しての幕となりましたが、Severが吃驚するほど流暢な日本語でMCをこなしたり、撮った動画はSNSでバンバン流してといったアピールなど、熱量の激しさにくわえて妙にアットホームな和やかな演奏だったのが印象的。

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すべての演奏が終わってから、一階カフェの物販で彼女たちのアルバムを手に入れたのですが、実は時間がないのと色々とバタバタしていてまだ聴いていません。ともあれ再来日があれば、また是非とも足を運んでみたいと思った次第です。おしまい。

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