台湾文化部の『BOOKS FROM TAIWAN』に島田荘司推理小説賞受賞者の作品が取り上げられています

BOOKS FROM TAIWAN台湾文化部の『BOOKS FROM TAIWAN』。台湾の本を(作家ではないことに注目)英語圏の人たちに紹介するものですが、この中で島田荘司推理小説賞受賞者である寵物先生陳浩基氏が紹介されています。ほかにも島田荘司推理小説賞の選考委員の一人である張國立御大や、以前、呉明益『歩道橋の魔術師』刊行記念トーク「小説と一緒に、台湾を旅する」のゲストであった何致和氏の紹介もあります。あとミステリ関連で自分が知っているのは、『私家偵探』の作者である紀蔚然氏くらいでしょうか――。

この中でも注目したいのが、陳浩基氏の紹介文にある以下の一節。

In 2011, Chan’s first novel, THE MAN WHO SOLD THE WORLD, won the biggest mystery prize in the Chinese-speaking world, the Soji Shimada Mystery Award, and has subsequently been published in Taiwan (Crown), China (New Star), Japan (Bungeishunsha), Thailand (Nanmee) and Italy (Metropoli d’Asia).

the biggest mystery prize in the Chinese-speaking world, the Soji Shimada Mystery Award“――確かに華文圏における”長編の”ミステリー賞であることを鑑みれば、”the biggest mystery prize”も納得、――ではありますが(爆)。

ちなみにここで紹介されている『13.67』は、現在各国で翻訳が進められている傑作で、台湾でも少し前、すでに三刷となったと聞いているので台湾ミステリでは念願の大ヒットとなっているようです。