MC-11にSIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM を使っているひとで、バッテリー消費が激しくなったというコメントをネットで見かけました。その方はこのレンズに問題があるのか、MC-11固有の問題なのかと訝っている様子ですが、結論から言いますと、これはこのレンズが原因です。さらにいえばこのレンズの「使い方」にその理由があるというべきでしょうか。
自分はSIGMAのレンズはこの17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSMのほか、30mm F1.4 DC HSMと18-35mm F1.8 DC HSMを使っていますが、この二つのレンズではバッテリー消費が著しくなるという現象は発生しません。さて、このバッテリー消費が激しくなる、という問題ですが、どのくらい凄いかというと、100%充電したバッテリーを装填し、このレンズをマウントしたまま一晩放置しておくと、朝にはすでにバッテリーが89%になっているという……(苦笑)。つまり、電源を入れようが入れまいが、バッテリーを消費しているわけですね。ただ、この解決方法はアッサリと見つかりました。
上にあげた三つのレンズの違いに気がつけば一目瞭然なのですが、この17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSMだけには手ぶれ補正がついています。そしてこの手ぶれ補正、レンズの側にオン、オフのスイッチがついているのですが、これをオンにしたままでいると、たとえボディ側の電源を切っておいても、ガンガンバッテリーを消耗していくという……。
つまり、手ぶれ補正のスイッチは基本「常にオフ」とし、使うときだけ「オン」にする。そして使い終わったときは、「オフ」にするというふうにすれば、バッテリー浪費の現象をなくすことができます。というか、このSIGMAのレンズの場合、だいたい焦点距離に合わせて、かなり余裕を持ったSSを使おうとするので、基本的には手ぶれ補正オフでもファインダーを覗いてしっかりと撮る場合には大きな問題も発生しないように感じられるのですがいかがでしょう? ――というわけで、自分は基本オフで使っています。もちろん、極力ISOはあげたくないという使い方をされているのであれば、手ぶれ補正は必要でしょうが、自分が使っているα6300ではISO6400くらいまであげてもそれほど画は破綻しないので、自分にとっては手ぶれ補正がなくとも没問題。現在は常に「オフ」にして使っている次第です。
本当は、18-35mm F1.8 DC HSMの素晴らしさと、「α+MC-11ユーザは、sd quattroを買う必要はあるのか?」というあたりについて今回は語ってみたかったのですが、これについてはまた今度ということで。
……と文字ばかりではアレなんで、一応このレンズで撮った写真も掲載しておきます。基本、開放ばかりで撮っているのですが、先の記事でも述べた通り不満はありません。
広角側の17mmでもf4.0くらいまで絞ればまったく問題のない画が撮れるし、f4.0固定でズームしながらカジュアルに撮りまくるという運用方法も十分にアリではないかと思います。
ちょっと他のレンズを比較して物足りないのは色味で、SEL55F18やDSC-RX1の単焦点ゾナーに比較すると、あっさりとした色調でコクが足りないような……。もっともこのあたりは人それぞれでしょう。ただ、同じSIGMAのズームでも18-35mm F1.8 DC HSMは、ゾクゾクするような色艶とコクで魅せてくれるので、やはりこのあたりはComtenporaryとArtの違いなのかなァ、……などと感じています。
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