まだほんの少ししか撮っていない時点での感想に過ぎないのですがsd quattro、JPEGでざっと撮ってみた限りでは、dp quattroに比較してかなり良くなっていることが判りました。もっともdp quattroもそれほど長く使っていたわけではないので、最新のファームウェアではまた出てくる画も違うのかもしれませんが、現時点でのsd quattroの印象を箇条書きにしてみると、
- 白飛びしない(dp quattroは結構白飛びに苦しめられた記憶があります)
- ピーカンの緑を撮っても、出てくる画にしっとり感がある(dp quattroはちょっとざらついた画になっていたような)
- ホワイトバランスの性能が向上したのか、色が自分の好みになっている。
- 白がすごく綺麗に出る(濁りがない感じといえばいいか)
自分は基本的にJPEGでしか撮らない予定なのですが、ISO 400くらいまでだったらどうにか使えるかな、という感じです。quattroにはSONYのような高感度NRの設定がメニューにないので(取扱説明書を見ても見つからない)、ISO400以上のときにはRAWで撮影して、SIGMA PhotoProで現像する際に、輝度ノイズと色ノイズを調整するしかないのかな、と……。このあたりは今後の課題です。
自分の場合、基本的にはα6300+MC-11とsd quattroの二台でSIGMAのレンズを使い回していく運用を考えているので、二台の画の違いというのは一番興味のあるところでありまして、今回はそのあたりを確認してみました。使ったレンズはSIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art で、絞りをF1.8からF2.0, F2.8, F4と変えて撮ってみました。
MC-11を介してこのレンズをα6300につけてみた感想はまた近いうちにまとめてみたいと思いますが、ガチ重いことを除けばとても良いです。ただ持った感じではボディが重いsd quattroの方がしっくる来るのもまた事実。
今回は凝ったライティングは敢えて行わず、ISOは100固定で、JPEG撮って出し。色の出方を見るため、α6300、sd quattroともに色の設定は変更していません。AWBはオート。被写体は、――赤の出方に特徴があるSIGMAの個性を鑑みて赤いものを、そして会津のSIGMAということで、赤べこを使ってみました。
まず最初はα6300+MC-11。順番にF1.8, F2.0, F2.8, F4.0。
次にsd quattro。順番にF1.8, F2.0, F2.8, F4.0。
結果はご覧の通り、やはりsd quattroの赤は艶っぽいというか何というか、非常に佳いと思います。レンズが異なればまた違った仕上がりを見せるかと思いますが、それについてはまた今度ということで。そしてさすが現代のレンズ。CONTAXやtakumarとは違って、露出を変えても色味は変わらない(爆)。自分のようにα6300のユーザーでsd quattroに興味があるという奇特な方の参考になれば幸いです。
おおよそISO100-4ooの範囲でしかJPEGでは使えなさそうなど、暗いところでの撮影が多い自分にとってはかなりハードルの高いカメラではありますが、やはり出てくる画は個性的で素晴らしいと感じた次第。α6300との違いについては、長秒時ノイズの出方などもう少し調べてみようと考えています。
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